おたまじゃくしはカエルの子

元小学校教員の、徒然なる日々の記録

便秘の治し方

 

バンクバーは「レインクーバー」と呼ばれていることを、こっちに来て初めて知った。今は雨期は過ぎたはずなのに、一週間のうち半分以上は雨。今週も晴れたのは2日ほど、それも一日ずっと晴れているという事はなく、傘が常に手放せない。

 

だが、私が今週少々憂鬱だったのは、雨が多かっただけではない。

 

便秘がひどかったのだ。

 

 

私は元々、便秘になりやすい体質だ。しかも、食物繊維が足りていないから起こる便秘ではなく、ストレス性の便秘らしい。中学時代はお年頃特有の悩みも重なってか、一週間お通じがない事も度々だった。今でも旅行中や新しい環境に変わった時などは便秘になる。でも、それは一時的な物で、ゆっくり寝て水をしっかり取ったり、好きなお店をぶらぶらしたりすると、リラックスできるのか治ることがほとんど。そこまで重くは考えていなかった。

 

それが甘かった。

 

こっちに来て初めの一週間は、やはり予想通り便秘がちになった。しかし、水を多めに飲んだり、野菜などを多めに取ると改善して、その後はわりと普通にお通じがあったのだ。

 

だが、そこからまた急に便秘になり始め、きづけば早一週間。今週に入ってから、下腹の張りとニキビが気になりだした。

これは、やばいかも。

そう思った私は、ジョギングをし、ヨーグルトを買い、水をさらに沢山飲んだ。だが、水をたくさん飲んだせいで、トイレがやたらと近くはなるが、期待していた物は出ては来ない。さらにネットで腸を揉むといいという記事を見つけ、授業中や寝る前に常に揉んでいたのだが、あまり変化はなかった。

 

カナダで暮らす日本人の集うホームページで、こちらの下剤について調べてみた。

こちらでも下剤はあるにはあるが、あまり評判はよくないようだ。

「あまりの腹痛で顔面蒼白になりました」

「一日中、トイレにこもりっきりになりました」

「出ることは出ましたが、今度は下剤なしではいられなくなりました」

などなど。やはり日本人の体には合わないらしい。

水もダメ、ヨーグルトもダメ、下剤は避けたい・・・・。

うーん困った。

 

学校でメキシコ人の友達に話してみると、

「あ~~私もよ。すぐに便秘になるの!」

へー海外でも便秘の悩みは共通なのか。

彼女はベリーやマンゴーやパパイヤなど、色々なフルーツを使ったスムージーを毎日飲んでいるらしい。姉御肌な彼女は次の日に私の分も作って持ってきてくれた。

「これで絶対治るから!」

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※ビンと中身は無関係です。


ありがたく頂き、藁にもすがる思いで飲み干した。フルーツたっぷりのスムージーは本当においしかったが、トイレに行っても期待していた効果は得られない。

うーんこれもだめかー。

 

なんだかんだで10日ほどお通じがないのだ。これは結構な非常事態である。

 

改めて、ネットで色々検索してみる。勉強のため、できるだけ日本語のサイトは見ないようにしようなどと思っていたが、そんなことかまっちゃいられない。

色々見ていくと、「うつ伏せ、ごろごろ運動」なる物がみつかった。なんでも数年前にテレビで紹介された方法らしい。床にうつ伏せになり10分間そのまま。その後、左右にごろごろと転がることで、腸がまんべんなく刺激されるというのだ。早速寝る前に真剣に床にうつ伏せになった。しばらくすると確かに腸がひくひくと動き出しているのがわかる。今まで、何をやっても動かなかったのに。これは効果があるかも。

 

さてどうだったかというと、確かに効果はあった。

 

だが、一度にどっかんと出る事はなく、1時間に一度、トイレに行きたくなる。

 

まだ全部がきれいになくなった感じではないが、腸が眠りから覚めて動き出した、そんな感じだ。

 

良かった良かった。

でも新たな問題発生だ。

これはバンクーバーに限ったことではないのだろうが、こちらは公衆トイレが多くないのだ。日本だと、コンビニでもトイレを貸してくれるのが当たり前だが、こちらは、結構大きなお店でもトイレがないことが多い。こちらに来て、大きなドラッグストアで買い物中に急にトイレに行きたくなり、店員に聞いた所、

「ここにはないよ。通り向かいのデパートならあるよ」

と言われて、慌ててそこまで走ったこともある。カフェやレストランなどにはあるが、お店にはないことの方が遥かに多い。

 

そんな街で、1時間に一度トイレに行きたくなるとどうなるか。



 

しばらくは、トイレが確実にある所にしか、出かけるのは難しそうだ。